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すとらいぷ

悲しくなんかないのに 涙が出る 半音に弱い 遠くから目が合って 微笑みの鉄仮面でかわす 答えがない 私を解かないで 支配されそう在り方を導いてくれ 肯定して 終わりのない事を 私は繰り返している 始めからわかっている罠 予想もしない褒美に動揺 隣にこび…

忘れる機能

鈍色の日々に、透き通る青を思う 白い吐息に、くすぐる花の香りを思う 彩る庭に、紅葉を思い 木枯らしに軽い足取りを、 照りつけるアスファルトに白い結晶を思う 忘れる、という機能 天邪鬼なの 無いものねだりなの 我侭で空想家なだけよ 昨日の事すら忘れる…

嘘をつくけど約束は守る女の子のはなし

あの子は笑ってる なんでもすぐ忘れちゃうみたいに笑う ばれない嘘 どうしたの? 「なんでもない」 細長い綺麗な髪をいじりながら ほつれを縫い合わすのが役目 大丈夫って顔して笑う あの子のほつれはどこに行くの 何を考えてるかわからない あの子はレース…

鮮やかな白

無に還る水中 無から形成される骨そこから何を産み出せるだろう 光も闇も私をひとりにさせる 遠い遠い遠回り 迷っても終わりが見えなくても 遠回りしていつか 君に辿り着けるなら 何を犠牲に出来るかなゆるい平和に 冷えた未来しか見えないから 占いに振り回…

遠距離ヒーター

君への気持ちは この汗と一緒に流れ落ちるよ それくらいの距離私の可愛い黒猫も 夏バテなの 誰でもいいのかな? 私も君も 火照る君に寄り添って 温度を確かめたかったな「ひどい」って微笑ってくれるかな ちゃんと濡らしてあげるよ 安心して眩暈して いつだ…

ただの乾燥

何が出来るの 何かが救われるの繋がって痛いなんて 浅はか聞いて 聞いて 効いて 眼中になくても 監視されても 生きていけない 変ね なんて聞き飽きた それ 馬鹿にしてるの それ 壁作ってるの ただの感想? 青いそばかすみたいな 咽喉が詰まる 思考が流動して…

目論みの空

つたるノスタルジィー どこか痛む 僕を受け止めて 混乱 微熱 欲望 孤立 全てが融合されていく・・・遠くに 強い瞳 とても狂おしい この身体いっぱいでつかんでみたい 息苦しい 薄紅の肌寒い空が心地いい 全ての星を見てみたい 地球(ここ)のように どこか空虚…

人生の酸化

明るいライトの下 顔があつい 洗脳 やるべきことはやらねば 「流行なんて」と言いながら 僕らは弱いよ 染められる 時の流れで しょうがないことなのか 青臭い 誰も守ってくれないよ 生きて くすんで 何も残らない人間になりたくない 触れて 感じて 参加して…

涙の頼り

さみしさに 泣いた私はなんて 卑怯なんだろう そんな日に何故か届いた やさしい君の便り 鉱石みたいな手触りで 見えないよ私には また表情はアイロニーなの 背景は読み取れない書類のまま 君が見えないのは その温度のなさだけじゃないのかな もしかして ま…

後先なく、今

やっぱり殺して欲しくなるけど 君の唄は先に進んで 未来に足が動いてしまうストロボはアドレナリンを急かす ハローハローハロー 全ての祈り、重なりが 杯を交わす衝動 全神経にリズムが駆け巡って 汗、シャンプー、ジンジャーエール、アルコール 羨望、不信…

みずたまの世界

都の自由な宴や 地方都市の若さ大人しや 秋の日差し 緩やかな足取り 耳をくすぐるは 雑踏とその奥の歌声 見知らぬ貴方にもらった 乱暴なラブレター 嗚呼、 私も知ってる 虚無に近いほどの ゆったりとした ぬるま湯の幸福 いとしい 汚れた教室とか 創作の切れ…

サイバネティック・オーガニズム

それぞれの宛先の交換 君は「いつでも受信する」と言ふ 発信はされぬのか 大勢いる部屋の中で ふたりだけマスク その下の唇は如何 虚ろなる眼 咽喉の痛み 御揃い 私は此処から逃げ出しておいて 「残念ね」だとほざく 身が軽くなった隙間に 君か?今更 下界で…

夢の其処にある色

爪に色を塗らないと落ち着かない 今夜は夜空色熟れ過ぎみたいな月 毛の長い黒猫 その目はどこを刺しているの 「またね」でつくられる次の世界 爆音でつくられる今 嗚呼 涙を見守ってくれる誰か 認めてくれる誰かいつまでもあの頃のことばかり思い出してる 幸…

雌で切り裂く

色彩が咲くような音響 言葉の無力さを思い知りながら 衝撃を身体で聴く 護るようにして 紡ぎ出される渦 闘う背中を魅る 許し 希望 微かな何かを掴まえなくてはならない 震動に傷口なんかない 確かな夜にメスは消滅すればいい

やさしいトリッキー

カラリ カラリ 氷がゆれる朝 アイス珈琲がにがい 曇った静かな火曜日 勤勉な僕ら 連日の触発に 発酵できそうさ 「せめて美化しないように」 でも狂う君は 美しかったよ レモン色のレズビアンに 恋をする 壁のステッカーの数だけ ビックバンがあるの みんな 消えないで 夢を見る大人 …

滝の声

幼い記憶? 母の荒い声に 滝のような・・ 未だ 今更 降水確率40%の晴天 薔薇のかおりに眩暈がする 鮮やかな花弁に 有無を言わせぬ力がある レンズの向こうで微笑む あの人を私は嫌いなのだろうか 近づいてはいけない 感情の底辺 先を予測して 抑制した行動 …

赤い音楽家たち

昔、狂うほど聴いた曲に縋るあの音楽家たちは 私を麻痺させたまま停止 狂ったまま 狂ったままよ 愛しさの故 憤慨する 呼吸困難さ 未だ私は水攻めに 自ら溺れてるよ遠い遠い音 でもまだ目の前で歌ってる 陳腐な目にまだ赤く光ってる 機材越しに捲し立てて 楽…

夕闇のやわらかさ

自由を求める甚だしさ 孤独という精神の美しさ 鎖をばらまきながら 空中を漂う ツバメの少女こどもは耳をすませた 世界のはしっこを目指して 願望だけで胸いっぱい 涙のような雨 羊の群れ うつろ…うつろ… おとぎ話みたいな月の大きさ お酒の味を理解した? …

詩*100のお題。

自分の昔の詩を漁っていたら お題が途中までしか 消化してないものを発見。。お題をまた探し出してメモ!やりたいやりたい お題製作者は私の友人なのですが この子のセンス 好きなので、、 また創ってほしいなぁ、、。。。

青い薔薇の香水をつけて逢いに行きたい人がいる

「私の話は嘘ばかりよ」と嘘をつく 数センチ先の刃先ただ一晩だけでも一瞬の迷いでも わたしといたいと思ったなら ねぇ メロンの煙草を吸った後の唇は まるで口付けをねだるように甘い 芳しい依存性のある毒 死を抗うような歌 薄暗い場所 薔薇のドレスを着た…

春に産まれた女の子の話

「寒いと涙が出るのよ」視界はこんなにもやわらかいのに 肌を突き刺すような気温、風 散歩に出かけても 猫に出会えなかった 濃い珈琲を舌にしながら 見えぬ未来の話 なんだかんだいって自由な家族 次女、末っ子 なんだかんだいって堅実な自分 長女 泣かない …

煌めく一夜

産まれて来るものよ 目映い あなたは強か あなたはあなたのために それが私の力になるのよ胸をふるわすものよ もっと微笑んで 涙を紡いで 美しい この世で呼吸をする人よ 私に風を吹いて 傷跡はきっと素敵な模様になっていく しゃくり声も歌声になって 悴ん…