青い薔薇の香水をつけて逢いに行きたい人がいる

「私の話は嘘ばかりよ」と嘘をつく
数センチ先の刃先

ただ一晩だけでも一瞬の迷いでも
わたしといたいと思ったなら
ねぇ


メロンの煙草を吸った後の唇は
まるで口付けをねだるように甘い
芳しい

依存性のある毒
死を抗うような歌
薄暗い場所
薔薇のドレスを着た私の手に
触れてくれるでしょうか
月光の辺りを
たゆたう空気のような
2人



貴方は道をじっくりゆっくり
音を聴いて生きてきたのね、きっと

私は生き急いでいたから
あの時電車が来なくて良かった



存在があまりにも刺激する

緊張感と安心感
疲れたとは言わない貴方
自分に満足しない貴方
この胸に
その指その身体
抱きしめたい

「好きです」なんて
滅多に言わない
解かってるの
其れは嘘じゃない