忘れる機能


鈍色の日々に、透き通る青を思う
白い吐息に、くすぐる花の香りを思う



彩る庭に、紅葉を思い
木枯らしに軽い足取りを、
照りつけるアスファルトに白い結晶を思う





忘れる、という機能





天邪鬼なの
無いものねだりなの
我侭で空想家なだけよ











昨日の事すら忘れることもあるのに、
いつまでも
いつまでも


この震えは消えないのね