滝の声

幼い記憶?
母の荒い声に
滝のような・・
未だ
今更


降水確率40%の晴天
薔薇のかおりに眩暈がする
鮮やかな花弁に
有無を言わせぬ力がある


レンズの向こうで微笑む
あの人を私は嫌いなのだろうか
近づいてはいけない
感情の底辺


先を予測して
抑制した行動
つまらぬ


きっと脳の皺のひとつに
刻まれてる
羊水は滝のように
子宮に響いていたに
違いない
異常な涙
気が遠くなるような
薔薇たちに
埋没したい
罪滅ぼしか
ただの現実逃避か
潰れかけた
煙草を吸って


かおりを消した